中和とイオン
- 2020.07.23
- 化学変化とイオン

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今回の内容は前項「酸・アルカリとイオン」の続きです。

はるか
中和とイオン ここがポイント

Haru_You
酸性とアルカリ性は、いわば反対の性質だから、酸性水溶液とアルカリ性水溶液を混ぜ合わせると、互いの性質を打ち消しあう中和という反応が起きるんだ。
ということは、酸性とアルカリ性が消えて中性になっちゃうんだね。

はるか

Haru_You
いや、ちょうど中性になるとは限らないんだ。
塩酸で黄色くしたBTB液に、こまごめピペットで一滴ずつ水酸化ナトリウム水溶液を滴下していくと、だんだん中性の緑色に近づいていき、完全に中和したあとも水酸化ナトリウム水溶液を加えればBTBは青色に変化するからね。
中和のときは熱が発生するから、完全に中和して中性になるときが、一番水溶液の温度が高くなるんだ。
塩酸で黄色くしたBTB液に、こまごめピペットで一滴ずつ水酸化ナトリウム水溶液を滴下していくと、だんだん中性の緑色に近づいていき、完全に中和したあとも水酸化ナトリウム水溶液を加えればBTBは青色に変化するからね。
中和のときは熱が発生するから、完全に中和して中性になるときが、一番水溶液の温度が高くなるんだ。
中和によって酸とアルカリは打ち消し合うけど、その量次第で何性になるかはわからないわけね。
ところで、中和して打ち消された酸やアルカリはどうなっちゃうの?
ところで、中和して打ち消された酸やアルカリはどうなっちゃうの?

はるか

Haru_You
酸には水素イオンH+が、アルカリには水酸化物イオンがOH−が含まれていると説明したよね。
水素イオンと水酸化物イオンが結びつくとH++OH−→H2O、すなわち中和によって水ができるんだ。
水素イオンと水酸化物イオンが結びつくとH++OH−→H2O、すなわち中和によって水ができるんだ。
そしたらさ、酸に含まれていた陰イオンと、アルカリに含まれていた陽イオンはどうなっちゃうの?。

はるか

Haru_You
酸に含まれていた陰イオンと、アルカリに含まれていた陽イオンも結びついて、塩(えん)とよばれる物質が生じるんだ。
例えば、塩酸と水酸化ナトリウムの中和ではHCl+NaOH→H2O+NaCl、このとき発生する塩は塩化ナトリウム、食べられる塩だから食塩とよばれるね。
例えば、塩酸と水酸化ナトリウムの中和ではHCl+NaOH→H2O+NaCl、このとき発生する塩は塩化ナトリウム、食べられる塩だから食塩とよばれるね。
じゃあ、塩酸と水酸化ナトリウムが完全に中和したら食塩水になっちゃうんだ。

はるか

Haru_You
ほかには、炭酸水と水酸化カルシウムの中和、H2CO3+Ca(OH)2→2H2O+CaCO3、これで生じた塩は炭酸カルシウム、水に溶けない白色の沈澱になる。
いわゆる、石灰水に二酸化炭素を通したときに白くにごる反応のことだね。
いわゆる、石灰水に二酸化炭素を通したときに白くにごる反応のことだね。
塩が水に溶けるとは限らないわけか。

はるか

Haru_You
水に溶けない塩として、炭酸カルシウムの他には、硫酸と水酸化バリウムの中和で生じる硫酸バリウムも覚えておくといいかな。
Point!
中和とイオン
・酸性水溶液とアルカリ性水溶液をまぜあわせたときに互いの性質を打ち消しあう反応を中和という
・中和のとき、酸の水素イオンとアルカリの水酸化物イオンが結びつき水が生じる
・酸の陰イオンとアルカリの陽イオンが結びついてできる物質を塩(えん)という
中和とイオン 基本の確認プリント
中和とイオン中和とイオン 基本の確認
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はるか
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