電離
- 2020.07.20
- 化学変化とイオン

前回の単元
今回の内容は前項「原子のつくりとイオン」の続きです。

はるか
電離 ここがポイント

Haru_You
前回、原子が電子を授受することで電気を帯びたものを、イオンとよぶことを説明したね。
今回は物質がどんなときにイオンになるかの説明をするよ。
イオンになるのは電解質の物質を水に溶かしたときで、電解質が水に溶けて陽イオンと陰イオンに分かれることを電離というんだ。
今回は物質がどんなときにイオンになるかの説明をするよ。
イオンになるのは電解質の物質を水に溶かしたときで、電解質が水に溶けて陽イオンと陰イオンに分かれることを電離というんだ。
電解質はイオンに電離するから、水溶液が電気を通すのかな。

はるか

Haru_You
うん、電解質水溶液に電極を入れると、陽イオンが陰極に集まって電子を受けとり、陰イオンが陽極に集まって電子を渡す。
これによって水中で電子がやりとりされて、電気を通すことになるんだ。
だから水溶液が濃いほどイオンが多いから電流が大きくなり、電気を通し続けるとイオンが物質に戻る、電気分解が起きるわけだね。
これによって水中で電子がやりとりされて、電気を通すことになるんだ。
だから水溶液が濃いほどイオンが多いから電流が大きくなり、電気を通し続けるとイオンが物質に戻る、電気分解が起きるわけだね。
じゃあ、非電解質の水溶液はイオンにならないから、電子がやりとりされないので電流が流れないんだね。

はるか

Haru_You
そうだね、非電解質は水中でも分子のままなんだ。
で、この電離のようすを表すのが電離式で、矢印の左辺に電解質の化学式を、右辺に電離した陽イオンと陰イオンのイオン式を書き表すんだ。
たとえば、塩化水素の電離式ならNaCl → Na+ + Cl−、だね。
中学理科では酢酸以外は基本的に化学式の前半が陽イオン、後半が陰イオンだからイオン式をいくつか覚えておけば、あとは類推で書けるようになるよ。
酢酸だけ、CH3COOH → H+ + CH3COO−になってるから注意してね。
で、この電離のようすを表すのが電離式で、矢印の左辺に電解質の化学式を、右辺に電離した陽イオンと陰イオンのイオン式を書き表すんだ。
たとえば、塩化水素の電離式ならNaCl → Na+ + Cl−、だね。
中学理科では酢酸以外は基本的に化学式の前半が陽イオン、後半が陰イオンだからイオン式をいくつか覚えておけば、あとは類推で書けるようになるよ。
酢酸だけ、CH3COOH → H+ + CH3COO−になってるから注意してね。
塩化カルシウムCaCl2みたいなのはどうなるの?
Ca1個に対してCl2個だから+と−がつり合わないよ。
Ca1個に対してCl2個だから+と−がつり合わないよ。

はるか

Haru_You
塩化カルシウムの電離式はCaCl2 → Ca2+ + 2Cl− 、だね。
矢印の両辺で原子の種類・数をそろえることと、右辺で陽イオンの+数と陰イオンの−数が等しくなるようにすることを心がけるんだ。
もちろん、イオン式の+−の数字はきちんと覚えておくことが大事だけどね。
矢印の両辺で原子の種類・数をそろえることと、右辺で陽イオンの+数と陰イオンの−数が等しくなるようにすることを心がけるんだ。
もちろん、イオン式の+−の数字はきちんと覚えておくことが大事だけどね。
Point!
電離
・電解質が水に溶けて陽イオンと陰イオンに分かれることを電離という
・電解質水溶液に電極を入れると、陽極に陰イオンが、陰極に陽イオンが移動することで電気が流れる
・電離のようすは化学式とイオン式を使ってHCl→H+ + Cl–のように表す
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この次は「酸性・アルカリ性」について説明します。

はるか
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